23日は衛生看護科で人権学習を行いました。全日制と違い、1年生〜3年生と学年の違う生徒がいるため、先生方は工夫を凝らして授業を展開します。
今回は「フェアトレードについて考えよう」というテーマです。「フェアトレード」という言葉は比較的最近になって耳にするようになりました。小林市内でも、お店を見回すと「これはフェアトレード商品です」という掲示をみつけることもあります。逆にいえば、興味が無ければ目にすることもないということです。市内でも手に入る「しあわせへのチョコレートプロジェクト」参加商品(ガーナ産チョコレート)を提示しながら、貧困問題や格差問題、私たちにもできる国際協力について考えを深めていきました。
授業を受けた生徒の感想を少し紹介します。
「私は今日初めて『フェアトレード』という言葉を知りました。フェアトレード商品は普段お店で見ると高いと感じる値段(1つ400円ほど)だったけれど、その値段の意味を知り納得しました。今後はフェアトレードという文字の書いてある商品をみつけたら購入して、少しでも支援できたらなと思います。」
「ガーナだけで100万人近くの子どもが働いているのに驚きました。今、私が買っている手頃なチョコレートの背景には、安い賃金で働かされる労働者や学校に行けない子どもたちがいるのだと思うと、少し高くても(フェアトレード商品を)買ってみようと思いました。」
「今日の授業で、強制労働をさせられている人がいると知り、これが自分の知らない世界の現実なのだと感じました。労働者として扱われる子どもたちは、学校に行けないため学習もできず、将来の仕事にも影響が出ます。日本国内での支援プロジェクトもあることがわかり、協力したいと思いました。」
今回は「フェアトレード」の意味を知ることができただけでも一歩前進です。周りの人にも紹介してくれるといいなと思います。